2015.07.23更新

前回の記事で,裁量免責の制度があることを記載しましたが,裁量免責も受けられない可能性はどのくらいになるのでしょうか。

この点,少し前のデータですが,平成21年から平成23年までの免責申立事件のうち,免責不許可となったケースは,0.15~0.16%であり,免責申立の取下げのケースも含む場合でも免責を得られていない確率は,2.5%となっています。

すなわち,多くのケースでは,免責が認められているということになります。

このため,免責不許可事由がある場合でも,直ちに免責にはならない,と判断するのは早計であり,裁量免責を目的として申立てを行うほうがよいと言えるでしょう。

投稿者: 棚田 章弘

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