相手方に裁判で勝ってお金を請求したい。
これは,裁判をやるからには当然にみなさんが考えることです。
しかしながら,実際にお金が回収できるかどうかは相手方がお金をもっているかどうかにかかわってきます。
お金を持っていない人からお金を回収するのは極めて困難です。
定職についている人であれば,給料を差し押さえることによって回収ができるかもしれませんが,
会社を辞められてしまった場合には新しい就職先を調査しなければなりません。
また,裕福な暮らしをしている相手方であっても,財産がどこに存在するのか知らない場合には,
やはり回収は難しいです。
このため,相手方の財産がどこにあるのかの事前のリサーチも裁判の前提として欠かせません。
職場はどこなのか,使っている銀行(支店)はどこなのか,不動産や有価証券は持っているのか,
このあたりの事情は調べられるのであれば,調べておきましょう。
裁判で勝訴の見込みがあるとしても,実際の勝訴後の回収の目途が立たないのであれば,
和解で終わらせることも十分に考えるべきでしょう。